ヒアルロン酸やコラーゲンは、余計に肌を乾燥させる その理由とは?
肌に潤いと弾力をもたらす代表的な美容成分、ヒアルロン酸とコラーゲン。
これらは、実は肌を乾燥させてしまう要因になるのです。その理由とメカニズムを書いていきたいと思います。
ヒアルロン酸やコラーゲンは、粉末の状態で肌に残ってしまう
ヒアルロン酸やコラーゲンの粉末を水に溶かすと、とろみがつきます。とろみがつくことによって、水が蒸発するのを遅らせることができます。これが化粧水です。
しかし、いくらとろみをつけても、水はいずれ乾燥します。皮膚につけてから、もって1~2時間程度です。だから、化粧水をつけた直後はもっちりして潤ったように感じても、時間が経てばカサついてきてしまうのです。
水は、前々回お話したように、蒸発するときに肌の角質細胞を壊し、乾燥させます。そして水が蒸発すれば、ヒアルロン酸やコラーゲンの粉末だけが、肌の上に残ります。
粉末は水分を蒸発させやすい性質があります。脂性肌にパウダーを塗ってマット肌にする時とおなじです。ヒアルロン酸などの粉末は、皮膚の中の水分を吸い上げて、乾燥させてゆくのです。
化粧水で潤ったと感じるのは、錯覚
ヒアルロン酸やコラーゲンはベビーパウダーよりも分子量が大きいため、水に溶かせば粘り気の強い化粧水が出来上がります。そのため、これを肌に塗るとぬめっとして潤ったように感じるのです。
しかしこれは一時的なもので、1~2時間もすれば水分が蒸発して、ヒアルロン酸などの粉末だけが残り、肌は余計に乾燥するというわけです。
ヒアルロン酸やコラーゲンは確かに皮膚の構造の中で重要な役割を果たしています。水分保持の働きをするのです。ただそれはあくまでも絶妙なバランスで成り立っている肌内部での話であって、肌の上につけても乾燥させるだけなのです。
じゃあ、化粧水のあとにクリームでフタをすればいいのでは?
これも間違いです。
以前の記事でもお話したように、クリームには界面活性剤がたっぷり含まれているので、肌の組織を溶かして、肌荒れを起こします。フタにはなりません。
まとめ
ヒアルロン酸やコラーゲンは粉末。水に溶かしこみとろみをつけることによって化粧品をつくる。しかし肌につけた水分はいずれ乾く。その時粉末だけが肌の上に残されて、肌を乾燥させる。クリームでフタをしても、クリーム自体に界面活性剤が含まれているため、結局肌を傷つけることになる。
わたし自身、30代になり頬や口の周りだけがカサつくようになって、そこで初めてヒアルロン酸入りの化粧水とクリームを使うようになりました。
けれど、お風呂上がりのその場では潤うのですが、翌朝にはもうすでにカサカサ…という状態でした。
これはわたしの肌質が悪いんだとばかり思っていましたが、この事実を知ってそうではないことに気づきました。肌断食をしている今、化粧水を使っていた時よりも乾燥しにくい肌になっています。
……今は花粉症皮膚炎のせいで、カサカサになってしまっていますけどね(涙)